ブランドって何?やさしく学び役だてる方法【ブランド論:マストハブ(must-have )】
今回はブランディングだけではなく、企業や事業の最大の強みである差別化のマストハブ(must-have)の重要性についてご紹介します。
難しい課題かも知れませんが、必須要件になりえるマストハブが持てないか、考えていきましょう。
合を無関係な存在にする「マストハブ(must-have)(必須要件)」
◆マストハブ(必須要件)
ブランド戦略におけるホームランは、差別化ポイントが「マストハブ」(必須要件)
になること。
マストハブは新しいサブカテゴリー(新しいカテゴリーも)を形成し、競合をイレレバント(無関係)にしてしまう。
そうなれば、かなりの数の顧客層はマストハブを持たないブランドを一切考慮しなくなる。
◆マストハブ事例
特徴:ファイバーワンに含まれる高繊維
便益:ランニングシューズに埋め込まれたチップによりトレーニングデータを記録・共有(ナイキ)
魅力的なデザイン:アップル製品など
システムの提供:顧客接触管理プログラム一式を統合するCRM製品のように部品を組み合わせるシステム
新技術:IBMのスーパーコンピューター ワトソン
特定の顧客層向け製品:女性向けエナジーバー(補給食)ルナ
驚くほど安価な実価格:ジェットブルー航空
◆顧客関係の基盤がその顧客にとって重要なためにマストハブとなることもある
共通の利害:パンパースビレッジ(乳児の世話の参照サイト)
顧客と結びつくブランドパーソナリティー:レッドブル、チャールズ・シュワブ(証券会社)、ヴァージン航空、サウスウエスト航空、シンガポール航空
情熱:ホールフーズ・マーケット(アマゾンに買収)が示す健康と有機食品に対する情熱
組織の価値観:顧客中心(ノードストロームデパート)、革新性(3M)、グローバル(シティバンク)、社会問題への関与(エイボン)、環境への配慮(パタゴニア)
◆マストハブの評価
・そのコンセプトは市場にとって重要か?そこに「マストハブ」は含まれるか?
・その製品やサービスを開発できるか?
◆参入障壁を築く
独自の技術や専門知識、ブランドエクイティ、正統派の証、完璧な業務運営
移動する標的:iPod→iPhone、iPad
機能的便益を超える:自己表現便益、社会的便益、情緒的便益、組織の価値観・文化、ブランドパーソナリティ
コンセプトの拡大:大きな売上基盤を構築することで、固定費のコスト割合を下げる
※デビッド・アーカー:ブランド論より
まとめ
このように、ひと工夫してマストハブを獲得すること、ポジショニングを確立することが、ブランディングをおこなううえで、とても重要な要素につながります。
今回もお付き合いいただき、ありがとうございました。