ブランドって何?やさしく学び役だてる方法【ブランド論:機能的便益を超えて】
私もですが、人は機能的なものを好みます。
しかし、ブランド構築には機能的便益以外を受け入れられることのメリットは大きいです。
今回は機能的便益を超えるメリットをご紹介します。
機能的便益を超えて
◆情緒的便益
そのブランドの購入者または使用者が、購入プロセスや使用経験において何かを感じるようにさせる能力に関するもの
「このブランドを買うとき、または使うとき、私は◯◯を感じる」
例:ポルシェ→興奮、セレッシャル紅茶→落ち着き、リーバイス→タフになった気分
◆自己表現便益
人は、自分自身もしくは理想的な自己イメージをさまざまな方法で表現する
職業選択、友達、態度、意見、活動、ライフスタイル
特定のブランドを愛好し、憧れ、話題にし、使うことも実際の自分や理想化された自己イメージを表現するための手段
「このブランドを買うとき、または使うとき、私は◯◯である」
例:ハーレダビットソン、レクサス、REI、イエール大学
◆社会的便益
ブランドは、人を社会的に所属させることができ、したがって、社会的便益をもたらすことができる。
「このブランドを買うとき、または使うとき、私は◯◯タイプの人たちの仲間である」
社会的な参照点こそが、その人を定義づけ、その人がどのようなブランドを買い、使い、評価するのかに影響を与える役目を果たす。
例:ハイアットハウス→社交的な感覚と経験をもたらすことに集中。みんな集うことを最優先に考えた
準拠集団(人が自分と同一視し、価値を置く集団)オーパスワン愛好家、スターバックス愛好家
★上記の3つのうち、2つを組み合わせることも有効
※デビッド・アーカー:ブランド論より
まとめ
現在よく言われるエモい。エモーショナルな便益、情緒的便益が流行しています。
時代と共に受け入れられる事象は異なりますが、流行りのエモいではなく、長年続くエモい、情緒的便益を考えてみることが大切です。
機能的便益は当たり前で、上記のような便益が加わると最強ですね。
今回もお付き合いいただき、ありがとうございました。