基礎から学ぶMBA イベント/ビジネスプランニング方法【マーケティングSTP編】
イベント(事業)・サービスを具体的に考えるために、誰がメインターゲットでどんな価値を提供し、どんなポジショニング(差別化)を目指すかをマーケティングのSTPを使って考えます。
マーケティング戦略におけるとても重要な考え方なので、じっくりと考えてみましょう。
STP フィリップ・コトラー
STPとは、Segmentation(市場の細分化 )、 Targeting (ターゲット層の抽出)、 Positioning (競合との差別化)を表した言葉で、事業戦略やマーケティング戦略を策定する際に活用されるフレームワークのこと
■セグメンテーション
(市場はどのように分かれているか)
セグメンテーションが必要な理由とは?
多様なニーズに対して、同一の商品で答えていくことは不可能である
不特定多数の顧客をセグメントに分解することで、それぞれのニーズを充足させられる
◆細分化変数
1)地理的特性
2)人口統計的特性
3)社会・経済的特性
4)心理的特性
5)行動科学的特性
■ターゲティング
(どの市場を狙うか)
選定の基準
1)市場規模
2)自社の強み
3)製品ライフサイクル
4)参入障壁
5)競合の戦略
6)環境要因
★ターゲット別施策例
「エナジードリンクキャンペーン」
ノンユーザー: サンプリング → 成功体験 → 顧客化
ライトユーザー: 1ダースプレゼント → あれば飲む → ヘビーユーザーへ
ヘビーユーザー: 高級品へのシフト(サンプリング・成功体験)
普通の水分を取るように習慣化促進(数量格安販売等)
■ポジショニング
(競合との差別化)
自社商品を消費者の頭の中の商品空間のどこに位置づけるか
ターゲットが決まれば、上記のようなイベント、施策をおこない、他社製品との差別化をおこなう。
ブランディングする。ニッチブランドにするのか、高級ブランドにするのか、消費量ナンバー1ブランドにするのか、目標によって大きく異なります。
エナジードリンクと言えば「○○○!」のような目標を設定することが大切です。
まとめ
マーケティング戦略を考える中でSTPは目標(あるべき姿)達成のための施策を考えるために欠かせない重要な要素です。
もし目標が達成できていない場合、大きな理由のひとつにSTPが整理されていないことも考えられます。
どういうポジションを目指すのか、マーケティング戦略の中でも特に重要で、タレントさんなどもすごく意識されている点ですね。
同じポジショニングをしている人がバラエティー番組に同時出演することはないでしょう。
どういうポジショニングのイベントをおこなうかを考えることはとても重要です。
今回もお付き合いいただき、ありがとうございました。