基礎から学ぶMBA イベント/ビジネスプランニング方法【課題解決編】
プランニング編は前回で終了予定でしたが、今回はご質問をいただいた課題解決方法に関して、補足的にまとめさせていただきます。
ご質問ありがとうございます。
たくさんの解決方法がありますが、代表的な方法をご紹介させていただきます。
今回も少しだけお付き合いください。
問題解決志向をマスターするポイント
問題を解決する時にロジックツリーにして、原因の究明をおこなうことが多い
◆ロジックツリーとは
ロジックツリーとは、MECE(もれなく、ダブりなく)を意識して上位概念を下位の概念に分解していき、思考を体系化したもの
分解することにより、要因を明らかにし、要因間の関連を考えることで「構造」を明らかにする
※「洞察・インサイト」とは背後の構造を推察すること
■主なロジックツリー
■Why(原因追及ツリー)
基本はWhy「なぜ、なぜ」の繰り返しで要因を探る
5回ほど「なぜ」を繰り返すと、要因が見えてくることが多い
◆What(要素分解ツリー)
例)車を選ぶ場合
軽自動車→セダン、ワゴン、2ドア、4ドア→○○○〇(車種が数種類出てくる)
普通自動車→セダン、ワゴン、ミニバン→○○○〇
大型車→1Box、トラック、キャンピングカー→○○○〇
◆How(問題解決ツリー)
例)集客を増やす場合
SNSの発信数を増やす→単純に現メディアへの発信数を増やす、違うメディアでSNS発信数を増やすなど
広告を増やす→現在とは違う○○に広告を出す、広告回数を10回から50回に単純に増やすなど
記事に載せてもらう→違うメディアに記事として載せてもらうなど
■問題解決思考を身につけるには訓練が必要
日常から「なぜ、なぜ」を繰り返し、思考を鍛える
インパクトのある解決案を出すには「高さ」、「広さ」、「深さ」が必要
高さ:経営視点と一般社員
広さ:全体観と局所的
深さ:表面的と深堀、根っこ
★Key Buying Factor(事例)
売上の低下は立地のポテンシャル、立地におけるシェアの低下に分かれる
立地におけるシェアの低下は市場カバーと勝率の低下に分かれる
市場カバーは認知率の低下と訪問率の低下に分かれる
勝率の低下は商品魅力の低下(種類、価格)とサービス提供力に低下(接客、知識)に分かれる
⇒訪問率の低下につながる
⇒ Key Buying Factor
上位3社に入らないと覚えてもらえない
■問題の構造化・可視化
◆「要因群の関連把握」
問題を引き起こしている要因群の因果関係や相互影響
◆「主要要因の把握」
要は何が根っこの問題なのかを表す
◆「構造化」
上記を統合し、現象を引き起こしている構造を明らかにする
※悪循環になってないか?
※人の問題は経営課題から考えるとわかりやすい
まとめ
大切なポイントは、いろいろな角度からできるかぎり要素を細分化することです。
1人で考えるより、数人でブレストして意見を出し合うことにより、MECEもおこないやすく、細分化作業も進めやすくなります。
もう一つ大切なポイントはすぐに行動してPDCAでまわすことです。
問題を棚上げしていることも多いです。
できるかぎり、そのようなことにならないように気を付けましょう。
プロジェクトを推進するには、多くの課題と向き合っていく必要があります。
要因の細分化作業をおこなうと、整理ができて良い結果へつながることが多いです。
今回もお付き合いいただき、ありがとうございました。