ブランドって何?やさしく学び役だてる方法【ブランド論:ブランド構築の妨害】
組織が大きくなればなるほど、事業部ごとの関わりが薄くなります。
そのため、自分が所属する部署を最優先に考えてしまう人たちが多くなります。
もちろん、目の前の業務は大切ですが、もう少し大きな視野を持って、組織全体の利益や成長に向けて調整できる仕組みが必要になってきます。
ブランド構築を妨害する組織内サイロ
※サイロとは、業務プロセスや業務アプリケーション、各種システムが孤立し、情報が連携されていない様子
◆組織内サイロが引き起こすブランディングの惨事
・複数のサイロにまたがるブランドが、社内的にも社外的にも混乱している
・ブランド構築の成功例を社内で活かせない
・会社規模の強力が必要なブランド構築プログラムが実施できない
・ブランド構築用の経営資源が正しく配分されない
・製品・サービスが複数サイロにまたがると正しく取り扱えない
・マーケティング力とブランディング力が衰える
◆サイロ間の強力と対話に向けて
・サイロを解体してはいけない
・ありきたりの役目でも変化は起こせる ファシリテーター役、コンサルタント、サービス提供者など
・チームやネットワークなどサイロの橋渡しとなる組織的な仕組みを利用する
・マーケティング計画プロセスと情報システムを全社共通にする
・ブランドをサイロに適応させるプロセスを持つ
・サイロを障害ではなく強みに変える
・CEOと組織から支援を取り付ける
1)マーケティングの役割をCEOの最優先課題に沿うよう調整する方法
2)マーケティングと財務業績との関係を示す具体的数値を使う方法
◆統合マーケティング・コミュニケーション(IMC)に向けて
・IMCが必要だとする説得力のあるビジネスの論拠に基づくCEOの指令
・IMCの取り組みを後押しする強力なブランド戦略
・戦略重視の強力なリーダー
・チームを基盤とする報酬制度
・単一企業から構成員を集めたIMCチーム
・どれか一つのコミュニケーション様式からの素晴らしいアイデア
※デビッド・アーカー:ブランド論より
まとめ
組織内サイロの問題で上手くいっていない企業も多いです。
いくら良いものや良いことをプランしても上手くいかないことが多いです。
この問題解決こそが、企業や組織の上層部の使命であると言っても過言ではありません。
一度出来てしまった障壁を取り除くには、とてもパワーが必要になってきます。
今一度、組織のミッション(理念)、ビジョン(目標)、バリュー(企業風土)を再確認して、バリューにも力を注ぐことも重要だと思います。
今回もお付き合いいただき、ありがとうございました。