ブランドって何?やさしく学び役だてる方法【ブランド論:垂直ブランド拡張】

Laser Phoenix

垂直ブランド拡張をおこなう場合、各市場の特性に合わせ、各ブランドの特徴を失わせないために、いろいろと注意することが出てきます。

今回は主なメリットとデメリットをご紹介させていただきます。

垂直ブランド拡張のリスクとメリット

垂直方向へのブランド拡張には、抵抗しがたいビジネス上の論理的根拠があることがわかっています。

バリュー市場には成長に加えて規模もあり、高級市場では成長と利幅と話題性が手に入る。

推進する際に重要なのは、組織が非常に異質なブランド・プロミスを実現できることを確認し、ブランドの選択肢とそれに関連するメリット、リスク、またはその両方を理解すること。

高級ブランドを使ってバリュー市場への拡大を支援する場合、その高級ブランドの価値が下がったり、共食いを引き起こしたりするリスクがあります。

一方で、高級ブランドを使って超高級市場へ参入すると、信頼性に欠けるかもしれない。

サブブランドや補償付ブランドを使えば、こうしたリスクを軽減できる。

◆バリュー市場への参入要因

・バリュー市場がもたらす売上規模がなければ、必要とされる規模の経済を達成できない。

 メルセデスAクラス ※コンパクトカーの市場規模は大きい

・自社の主力市場を侵食できる能力を持つ競合が足場を固めつつある

 インテル→セレロン・プロセッサーを投入、AMDなどの勢いを鈍らせる目的

・市場が成熟して顧客の知識が増えてくると、今までのように助言とサービスに喜んでお金を払ってくれなくなることがある。

オンライン専用で低価格ブランドなどで進出(ahamoなど)

※デビッド・アーカー:ブランド論より

まとめ

ブランド拡張する場合、強みを使った垂直ブランド拡張をおこなうことも多いです。

ただ、上記のリスクが伴います。

きちんとポジショニング(差別化)を明確にさせて、顧客を困惑させないことが重要です。

今回もお付き合いいただき、ありがとうございました。